美藤 圭さんの作品。

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7月の常設展後半では、おふたりの木彫作家さんをご紹介しています。

おひとりは美藤 圭さん。
人物や動物をはじめ、さまざまなリクエストに応えた制作もしています。

その生き生きとした姿、表情は、
観ている私たちに極々自然に何かを語りかけてくるよう・・・。

今回、美藤さんはこの常設展に向けて4作品を届けてくれました。

 

「 ミドリ 」(人物)
栗の木の荒々しさの中に穏やかな感情を表現した。
3m の古材の栗の柱から抽出した木目や節。彫り肌も節もそのままに、
割れが走りやすく導管も荒い素材と対話しながら、ただただ穏やかであることを思って彫った。

「 シロ 」(人物)
佇まいを削り出す。
人間は結構絶妙なバランス感覚 で立っている。何気ない立ち姿にその人の性格まで 想像できてしまう。
この人は何を考えてるんだろう?という表情、芯が通ってないように見えるふわっとした姿勢を彫った。 

「 カケラ・コラージュ 」(コラージュ作品/2点)
彫刻する過程で出てくるカケラのリズム感やフォル ムの美しさに惹かれた。
意識の外で生まれるその形 はそもそも彫刻の殻の部分だった。
自分の手を動かした確かな軌跡を標本に納めた。

 _______ 美藤 圭

 

ニュアージュではこの秋、美藤 圭さんの個展を準備しています。
今回は個展に先駆けての作品のご紹介です。

ぜひご高覧ください。

みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

 

【 美藤 圭 プロフィール 】  Kei Bito profile _________________

1986 兵庫県に生まれる
18歳の時、ものづくりで生計を立ててゆく決意をし、飛騨高山へ
飛騨国際工芸学園で家具のデザイン・制作を学ぶ
設計事務所、家具工房、家具メーカーにて勤務
2015 家具と彫刻の工房 「2B works」として独立
個展、企画展などを中心に活動

昔から人間観察が好きで、鈍行列車やカフェで心惹かれた個性的な人物を見てはスケッチをしていたという美藤さん。
木のぬくもりが溢れる彫刻作品には、日々いろいろなシーンで出会うそんな人々のイメージがミックスされ、表現されています。
その表情やシルエットは人間らしく、人間臭く。
不格好だけどバランス良く見えたり、可愛らしく見えたりする瞬間を捉えています。
個性的なフォルムとバランスの面白さが人々を魅了します。
最近では動物たちと暮らす家族のみなさんの依頼により、愛犬などの作品も制作。
特徴を捉えた愛くるしい仕草や表情、生き生きとした姿の素晴らしさが話題となっています。
現在、様々なシーンで新しい作品を生み出し活動しています。

 

 

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