「 むすぶ Ⅱ」〜台湾 終了いたしました。
「 むすぶ Ⅱ 」〜 musubu 2016 〜
無事に終了いたしました。
今回もたくさんのみなさまに応援していただき、
誠にありがとうございました。
台湾大好き!という日本のみなさま、
また現在日本に在住されている台湾のみなさま、
たまたま旅行で日本を訪れていた方々、
そして台湾のアーティスト作品に興味を持ってくださった方々……。
本当にいろいろなお客様が遊びに来てくださって、
とても賑やかで楽しい展示会となりました。
今回台湾から「むすぶ」に参加し作品を展示してくれた作家のみなさん、
日本でこの企画をプロデュースしている Janny Suzuki さん。
国を越えての展示準備、本当にお疲れ様でした。
二搞創意の良根さん。
初めて尽くしの日本で似顔絵イベントの開催、
お客様にとても楽しい時間をありがとうございました。
「むすぶ」。
次回の開催へ向けて、またみんなで準備を進めていきたいと思います。
これからも応援いただけましたら幸いです。
みなさま、本当にありがとうございました。
謝謝你們!
【 むすぶ Ⅱ 〜 2016 台湾参加アーティスト 】
INNIE+OUTIE METAL ART STUDIO(彫金)
周霽恩さん、王譽霖さんの女性二人組による INNIE+OUTIE METAL ART STUDIO(臍加厝手路金工工作室)。
台湾 台南に工房を構えて活動しています。
彼女たちの作品は、主に植物の葉・種・実など主に自然界にある形をヒントにデザインされています。時間を経て様々な表情に変化する純銀(シルバー)や黃銅(真鍮)を使って繊細に細密に仕上げられた作品は、身近な場所で出会えそうなモチーフの面白さもあり台湾でも多くの人々に愛されています。今回の日本の展示でも分度器や三角定規、鉛筆、クリップ、コーヒー豆などの様々なモチーフが多くの注目を集めました。
また台湾で使われる赤い色の御祝儀袋(用途によって記載されている漢字が異なり、通常は袋に印刷されている部分を彫金作品で作ってあるもの)など、作品を通じて文化や風習にも触れることができました。
現在は台湾を中心に香港でも活動。日本では大阪に続き、初の東京での展示となりました。
二搞創意(イラストレーター) 〜 Buddymake Studio
兄弟二人組による二搞創意無限公司(Buddymake Studio)。
現在、台湾・台中を拠点に活動しており、「 むすぶ Ⅱ 」で初の日本上陸。
今回初来日し、自身も初の似顔絵イベントを開いてくれた弟の良根さんは、時間さえあればずっと絵を描いているのだそうです。また台湾から応援してくれたお兄さんの郭漁さんは主にデザインや文章を担当しています。
1980年代の台湾の生活風景を中心に描く彼らのイラストは、その懐かしい作風でいま台湾で大変注目されており、最近出版された絵本はあっという間に完売、再版されています。
今回はその表紙となっている絵を中心に貴重な原画を展示。自身も大変思い入れのある作品を日本で展示販売しました。
また、UNIQLO(ユニクロ)から販売されているクリエイターズ T-shirt(UT)のデザインにも参加している二搞創意。
この夏、UNIQLOから彼らのデザインしたTシャツが発売されています。
日本のみなさまにも大変懐かしいアイテムが描かれた彼らの絵。ちょっぴり不思議な彼らの世界観にたくさんの感想をいただきました。
八塊柴窯工房(陶器)
邱玉錡さんと郭雅玟さんの二人で活動している八塊柴窯工房。
「自分の理想の窯」という目標に向かい、デザインや土づくりなど一歩一歩たゆまぬ努力を積み重ね、2014年「八塊柴窯工房」を設立しました。邱玉錡さんは台湾に伝わる伝統的な技法を追い求め、台湾古来の焼き物の形の再生を志向しながら、陶芸に対する真摯な想いが伝わる素晴らしい作品を生み出しています。また一方の郭雅玟さんは、陶芸はもとより彫刻やインスタレーションも得意とし、レトロな風合いを取り入れた展示空間作りを担当。そのアクティブな性格と洗練されたセンスで台湾の多くの人たちに支持されています。
昨年開催した第1回目の「むすぶ」で、フォトグラファーの Janny Suzuki (ジェニー スズキ)さんとコラボレーションし、来日してくれたお二人。その際は日本で初めてのご紹介だったということもあり、たくさんのみなさまに応援していただきました。
今回は待望の新作が届きました。釉薬を一切使わず、土や温度の研究から生み出される作品の数々。納得できないものは外には出さないというこだわりから、届く作品数は決して多くありません。彼女たちの厳しい目を納得させた作品ひとつひとつの景色の美しさ、面白さを今回もみなさまにご覧いただきました。
品墨良行(ノート) PINMO PURE STORE
台湾 台北・永康街にデザイン会社とショップを持つ品墨良行。
様々な分野でグラフィックデザインを手掛ける中、2012年から独自の工夫をこらしたオリジナルノートを制作。すでに生産を終了しているものもあり、台湾では完売が続出する人気となっています。(今回はこれまでに制作した多種類のデザインを、日本でご覧いただくための展示のみとなりました。)
また今回販売した「カバーが無く、背表紙も綴じ紐がむき出しで、断裁面はでこぼこ」という、敢えて日焼けしやすいオリジナルの紙を使って作られたノートは、その手触りの良さとシンプルなカッコ良さがクリエイターたちの間でも話題に。日本のクリエイターも注目しています。
このノートは太陽の光を使って印刷ができる(日焼けさせることにより文字や文様を映します)面白いノート(晒日子)。わざと紙の色を日焼けさせてレトロな感じにしたり、クシャクシャと使ったりと自分だけのオリジナルが作れることから、子供たちが参加できるイベントなどでも人気となっています。
小亨利(木工作家)
台湾の海辺に打ち寄せられた流木を大切に集め、自然からの素材を使って作品を制作している小亨利。自然流木創作家として台湾で活動しています。
流れ着いた時の形そのままの流木とともに作品に使用する細かなパーツはすべてリサイクル部品。元はパソコンの一部だったり家電製品の一部だったりと、精密機器などの小さな部品を巧みに使用して制作。他にも様々な場所で自分の感性に触れる素材を集め、インスピレーションがわくままに独自の世界観を生み出しています。
作家として活動するほかにワークショップなども開催。彼が開く木工教室には常にたくさんの人が参加し、賑わっています。
作家本人の人柄をそのまま語っているような優しい作風と、どこかほのぼのとした雰囲気が台湾の人たちにも広く愛されている小亨利さん。日本の展示でも「作品に癒された」というお客様の声をたくさんいただいています。
台湾の浜辺からのメッセージを感じるような展示となりました。
Janny Suzuki ジェニー スズキ (写真家)
台湾に生まれ育った Janny Suzuki さん。
1997年に台湾より来日し、2003年に日本の大学で写真を学んだ後、写真家:泊 昭雄氏に師事。
数々の貴重な経験を経て 2007年よりジェニー スズキとして雑誌、広告、書籍を中心に写真家としての活動を開始しています。
家族の笑顔を撮り続ける傍、芸術家・アーティストたちの作品撮影など幅広い分野で活躍。
最近では様々なイベントの企画等も手掛け、その明るく大らかな人柄で多くのファンを楽しませています。
現在は家族とともに日本で生活し、活動を続ける Jannyさんの故郷台湾への思いは熱く、写真を通じて台湾と日本の架け橋をするべく両地で行われる活動を実践。今回は自身の故郷、高雄の「 伝統市場 」の風景写真を展示しました。
生き生きと活気溢れる台湾のマーケットを捉えた素敵な作品は、一方でゆっくりと時間が流れているような穏やかな台湾の風景でもありました。