李 宗儒 個展 2020

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「自畫像」 李 宗儒 個展 2020

Li Tsung- Ju Exhibition 2020

2020.9/4(金)〜9/13(日) 12:00-19:00

休廊日/7日(月)

今週9月4日(金)より、台湾の陶芸家 李宗儒 個展を開催いたします。

今回 展示する作品「稻草泥枝」について、李さんから頂いた文をご紹介致します。
ぜひご一読ください。
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【 稻草泥枝 (稲わら、泥枝) 】
2009年から、私は土にわら(藁)を加えてみました。
最初は実験的で、持っている素材で陶芸作品の制作をしたかった。
初めは材料の実験でもあった。
だんだん土の質の変化によって出来上がりの度合いが上がっていくにつれて、作品の完成に新しい見方が出てきました。
土にわら(藁)を混ぜることは難しいことではなく、成形のやり方もシンプル。だけれど、シンプルで大胆に積み重ねることによって 泥土は自然な形で現れ、繊細な質感と、そのまま作り上げた作品は原始的でした。
2009年3月21日、四度目の窯。1280度の温度を測る9号錐は完全に倒れた。
釉薬の流れも激しい。いい感じです。作品は元の長方体から変形して楕円になり、側面も崩れて火の近くまで倒れ、しかも窯の壁にくっついた。
土が薄すぎたか、わら泥枝の構造が弱すぎたか。
作品は激しく爆裂しコントロールできない形になってしまい、だけど、泥土は温度の変化で素材は自主的な変貌を遂げた。
窯焼きの際、陶芸の世界では、形くずれ、爆裂、伸びちぢみ、泡、変形などのこういった現象を一般的は失敗と言いますが、私には泥土の生命力を強く感じられました。
それで、20数年間陶器を作ってきた今、私は素材を厳密に測ったり、コントロールしたりしなくなった。
泥土をもっと自由に、そして、もっといろいろな可能性を生み続けます。
失敗も含めて … 。

( 李宗儒 )

お客様へ

個展の開催に際し、宮木さんの作品をぜひお手に取ってご覧いただきたく、ギャラリーにお入りいただく際の手のアルコール消毒、またお客様ご自身のマスクの着用など、新型コロナウイルス感染予防のご協力をお願いいたします。

 

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