松田靜心 個展「 Water Sky 」〜水と、空のはざまに〜

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松田 靜心 個展
Water Sky 〜水と、空のはざまに〜

Shizumune Matsuda Exhibition
2017年4月14日(金)〜23日(日) 12:00 – 19:00
作家在廊日/14日(金).15日(土).16日(日)
・・・・・・21日(金).22日(土).23日(日)
終了いたしました。

ニュアージュでは初めてとなる松田靜心さんの個展を開催いたします。
果てしないイマジネーションが広がる松田靜心の「色」。
ライトブルーをニュアージュ(雲)にて。

ぜひご高覧ください。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

「 Water Sky のこと 」

直接的に色の名前を上げずとも色をイメージできる言葉を探してみると、如何に自然界を象徴的に表していることか。それもそのはずだ、人間もその自然界、地球の一部なのだから。
2月の個展のテーマ、イエローに続く4月のテーマがなかなか決まらなかった。
3月に入り、ふと湧いてきた水色、或いは空色。 今回は、直接的な色の名前を使わずにテーマを表すことにしてみた。 水色と空色、余りにも直截すぎるのだが、水と空を英語にしてみると「Water Sky」ではないか。 水と空、本来どちらも薄い(ライト)ブルー系の色彩をイメージさせる。 イエローが光、太陽、向日葵、菜の花を表すなら、水色は水を、空色は空気を表す色。 太陽(光)に水と空気。どれも人間はもちろん、地球上のありとあらゆる生命を育むために不可欠なものではないか。

もちろん後付けなのだが、春真っ只中の4月であればこそか、フランス語で雲を言うニュアージュでの初個展には、ぴったりかもしれない。
余談だが、「Water Sky」と言う自然現象がある。この日本はもちろん、その自然現象を目のあたりにできるのは世界でも稀有なことらしい。氷に閉ざされた北極で、一部分割れた氷の海が黒く空に写る現象らしい。これによって、極北の地に暮らすエスキモーなどは、氷の裂け目の存在を覚知しているという。当然のことながらこの現象を目撃したことはない。実際はほぼ白黒のモノトーンに近いとのことなのだ。それでもイメージするのは、やはり水の色と空の色、そして互いの色の 交わりなのだ。 イエロー同様、単独の色彩としてのスカイブルーもウォーターブルーも強い印象はほとんどない、 それどころか印象は極めて薄い。近くにあって当然すぎる、普段は気に止めることさえないかもしれない。だが、ひとたび不測の事態が起きようものなら、地球上の生きとし生けるものに存続の危機、絶滅の危機が訪れる。生命の源であり、安らぎと危険を同時に孕んだ、見た目の柔らかな優しい印象の奥には、まったく逆の面を持つ、かなり個性的な色彩と言えるかもしれないのだ。

とまあ、作者本人の意図はこれくらいにして、作品の是非の行方は周知の如く見ていただいた方に委ねることにしよう。 如何にしろ、今回も自由にイマジネーションを広げていただければ嬉しいのだ。

2017.4.14 松田靜心

 

【 松田 靜心 Profile 】 ____________________________

松田靜心(まつだ しずむね)

1960 年 鹿児島県生まれ

【 個展 】
1990 年 ギャラリー日吉(神奈川)
1993 年 ギャラリーウェスト(東京 )
1993 年 アートフロントギャラリー(東京)
1994 年 イトーキギャラリー(東京 ) /ギャラリーフレスカ(東京)
1995 年 ギャラリーフレスカ(東京 )
1998 年 イトーキギャラリー(東京 )
2007 年 櫟画廊(東京)/芦ノ湖・箱根ホテル(神奈川)/ギャラリーアート泉の里(長野)
2008 年 櫟画廊(東京)/ギャラリー STAGE-1(東京)/ギャラリー 58(東京)
2009 年 ギャラリー SION(神奈川)/ギャラリー誠文堂(神奈川)/すけっちはうす(東京)/ギャラリー 58(東京)
2011 年 ギャラリー俵屋(鹿児島)/ギャラリー 58(東京)
2012 年 ギャラリー愛海詩(北海道)/ギャラリーGK(東京)/ギャラリー 58(東京)
2013 年 ギャラリー 58(東京)
2014 年 ギャラリーストア・フロント(東京 ) /フレンチレストラン・オブスキュール(横浜)/カメリアヒルズ・カントリークラブ(千葉)/ギャラリー58(東京)
2015 年 ギャラリーとわーる(福岡)/ギャラリー 58(東京)
2016 年 ギャラリーとわーる(福岡)/ギャラリー 58(東京)
2017 年 ギャラリー & カフェ・サロンバー アート フォー ソート(東京)/ギャルリ ニュアージュ(東京) /ギャラリーAKI(鎌倉)/ギャラリー58(東京)

【グループ展】 国内は銀座・有楽町・京橋・六本木・乃木坂・渋谷・荻窪・阿佐ヶ谷・三田(東京)を中心に 横浜・相模原・埼玉・沼津・神戸・京都・滋賀・福岡・富山・沖縄にて 海外はソウル・釡山・金泉(韓国)、チリワック(カナダ)、コミージャス(スペイン)に出品

【その他】
1993 年~1998 年・2007 年 現代詩人・音楽家・舞踏家・画家など多数のコラボレーションとライブペインティングを行う
1999 年 成田空港第 1 ターミナル内のレストラン「アビオン」にて壁画制作
2007 年 神奈川県相模原市西門商店街「アートフェスタロー 2」にてワークショップを開催
2010 年 映画「行きずりの街」(阪本順治監督作品・東映)にて作品が使用される
2012 年 音楽・朗読CD付き絵本「ミロと森のピアノ」出版(風間書房刊)
2016 年 映画「嫌な女」(黒木瞳初監督作品・松竹)にて作品が使用される

【常設・収蔵】
「コモンズ投信 株式会社」(東京・平河町)、「曹洞宗浄国寺」(北海道・札幌)
イタリアンレストラン「ヴェローナ」(東京・赤坂)、おやど「二本の葦束」(大分・湯布院) 、イタリアンレストラン「キャンティトレ」(埼玉・川口) 、鹿児島信用金庫(鹿児島・出水)、特別養護老人ホーム「野田の郷」(鹿児島・出水) 他

フェイスブック:facebook.com/shizumune.matsuda
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ブログ :gakuseezoo.at.webry.info
インスタグラム: instagram.com/gakushizu

公式サイト : www.aquarius-tg.com/art

 

 

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