ONE ART TAIPEI 2024 荻野善史
「 求めているのは手跡を感じる形、少し揺らいだような柔らかい形。自分の生き方を映す形。(荻野)」
焼き物づくリは 今を生きている自分のルーツを探すこと。
それは 太古から人間がずっと続けてきた営みを引き継いで、形づくって、誰かに届けることだと 荻野善史は考えます。
そして荻野は、もっと自分らしい立体にしたくて 器に絵を描き始めました。
やがて 自分の心を映す紋様に行き着いた荻野は、土を捏ね、焼き物に模様を刻み、彫り続けるようになります。
今回、荻野善史は ONE ART TAIPEI に 偶 – tama -「ceramic fruits」シリーズを出品いたします。
「偶」という文字が持つ様々な意味を深く掘り下げ、 荻野流の解釈を交えて制作をスタートした「 偶 – tama – 」は、
陶の彫刻とも言える作品です。
「 頭で考えながら彫るというよりも、手が先に動きます。(荻野)」
その感覚に忠実に、自分自身の内面から伝わってくるものを手の動くままに彫り刻み、土に描いていく荻野。
「 陶芸とは自分が自分であることの拠り所を探す仕事。
自分が作るもので人に喜びを感じてもらいたいと願う。」
「「異物」だけど愛される焼き物。
そんな事を漠然と考えながら今日も土を捏ねている。」
荻野善史の最新作です。
ぜひ お楽しみください。
荻野 善史 Yoshifumi Ogino (陶芸家)
1981年 東京都に生まれる
2005年 明星大学日本文化学部造形美術学科陶芸専攻 卒業
2007年 埼玉県に築窯
プリミティブな紋様を中心としたオリジナルの「刻紋」の植木鉢、生活の中で生きる器を制作
個展、企画展、グループ展、イベント等にて作品を発表